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2008年09月08日

このところ地震やゲリラ豪雨などによる被害のニュースが頻繁に発生しています。

今回は、FPの立場から、災害対策の一環として、

「『災害後しばらくしてからの問題』に対処する備え」についてお話しします。


災害発生から1週間という時期での人の関心は概ね次のように変化するようです。

災害の時 : とにかく生き延びること
数時間後 : 家族や知人の消息確認
1日から2日後 : 避難所での生活に馴染むこと
3日から1週間後 : 自分の家や資産状況の確認・掌握

災害後、身体の安全がある程度確保されるようになると、

心に落ち着きが生まれ、自分の現状や今後について考えられるようになります。

ここにまた「大変」が待っているのです。

これが「災害後しばらくしてからの問題」です。

自分のまわりを見渡して、家や資産状況を整理しようと思い立ったとき、

そのために必要なものや大事なものは手もとに揃っているでしょうか?

手もとになくとも、それらの在処をきちんと覚えているでしょうか?

預金通帳や保険証券、クレジットカード、各種証書、鍵、暗証番号・・・・

被害にあえば、気が動転して、自分の家の電話番号すら忘れてしまうことも考えられます。

こうした不測の場合に備えて、

自身の資産状況を網羅した「資産管理台帳」の作成をお勧めいたします。
さらに、必要な時に見当たらない台帳では意味がありませんので、

資産管理台帳作成と並んで、その保管方法も重要である点にもご留意ください。

資産管理台帳の保管方法には、

 コピーを取り、原本とコピーは自宅のそれぞれ別の場所に保管
 コピーを取り、原本は貸金庫、コピーは自宅に保管
 原本を信頼できる信託銀行に預ける
 資産管理台帳作成を㈱FPREに依頼し「災害時に記録(台帳)を開封し知らせるサービス」を

  利用する

などがあります。

備えあれば憂いなし。緊急避難袋の準備とともに、資産保全対策もご検討ください。